新築住宅のネットワーク環境を考える
本記事は家ブログアドベントカレンダー2021 参加企画です。
インターネットには無線で接続するのが当然となってきた空気もありますが、拘る人は拘ります。
以前に完成見学会へ伺った頃、旦那さんがこだわって設けられたという書斎に優先LANの配線があったのですが、「Cat5e」だったので、それで良いのかと思い考えてみました。
無線か有線か?
大前提として、無線ルーターでの接続だけで家全体をカバーするか、一部の部屋に有線を引くのかを考えた時に、一般家庭の95%では、無線で事足りるのではないかと思います。
Commufa光(オールコミュファマンション)
WSR-5400AX6-MB、M1 MacBook Air Wi-Fi6 接続
メインになりつつあるWi-Fi6 対応ルーターの最大速度(理論値)は9.6Gbps なので、せいぜい2Gbpsが最大の光回線には十分なはずです。
ただし、当然無線は減衰するので、ルーターを家の端に置くとか、家が広いとか、平屋で面積が広いという場合には速度は落ちます。ただ木造住宅では遮蔽物で電波が大きく減衰するということはあまり考えられず、基本的には無線で良いのではと思います。
複数のルーターの連携でカバーするMesh Wi-Fi も広がってきていますからね。
有線が必要な通信は何があるか?
有線接続のメリットは以下
・低遅延
・高速
アクション系のオンラインゲームガチ勢は低遅延に拘ります、無線では勝てないそうです。
速度についてはどうでしょうか?一昔前であればWi-Fiより確実に高速であったものの、Wi-Fi規格の進化によって実用上、差は感じなくなってきています。
現在、もっとも瞬間的な速度を要する通信は4kビデオのストリーミングですが、これでもせいぜい25〜35Mbps なので、200とか300はオーバースペックであるとも考えられます。
ビデオ会議でもせいぜい数Mbpsしか使っていませんね。
有線を引くならケーブル性能はどうする?
こちらに詳しいのですが、55m以下であればCat6で10Gbpsまで対応できるので、今の光回線の天井が一桁上がり、10Gbpsとなってもそこまでは対応できると思います。
まあネットワーク技術の進化を考えると将来20Gbpsとか行く可能性もありがますが、コンテンツの圧縮技術も向上するので、必要が無いとも思うんですよね……
下手をすると、無線通信規格のさらなる発展で、「宅内LAN配線?そんなものあるの?」的なことになる可能性もあります。
一昔前の家では、各部屋にテレビアンテナ線があることが良いこととされていたようですが、同じ扱いですね。
個人的結論
・Wi-Fiルーターの置き場を家の中心に作る
・もし有線を敷くとしてもCat6で良い
(多分これからアクションゲームはやらない、反応速度落ちるし……)